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DTMを始めるための機材を調べていると、「MIDIキーボード」という名前をよく見かけます。
でも、「パソコンのキーボードやマウスでも打ち込めるなら必要ないのでは?」「ピアノが弾けない初心者でも買う意味はある?」と迷う人も多いでしょう。
結論からいうと、MIDIキーボードはDTMに必須の機材ではありません。
マウスで音符を入力して曲を作ることもできます。ただし、メロディやコードを実際に鍵盤で試したい人や、打ち込みをスムーズにしたい人にとっては便利な機材です。
さらに、MIDIキーボードには25鍵・37鍵・49鍵・61鍵・88鍵などさまざまなサイズがあり、鍵盤数が多ければ必ず使いやすいわけでもありません。
この記事では、MIDIキーボードが必要な人・なくても困りにくい人の違いと、初心者が買う前に確認したい鍵盤数や選び方を解説します。

この記事で分かること
- MIDIキーボードはDTMに必要なのか
- MIDIキーボードがあると便利な人
- なくても困りにくい人
- 25鍵・37鍵・49鍵・61鍵・88鍵の違い
- 初心者が選ぶときのポイント
- 鍵盤数別の候補モデル
- 買う前に確認しておきたいこと
「初心者だからこの鍵盤数」と決めるのではなく、作りたい曲・演奏方法・机の広さから選ぶことが大切です。
MIDIキーボードはDTMに必要?
MIDIキーボードがなくてもDTMはできます。
DAWのピアノロールへマウスで音符を書き込めば、メロディやコード、ベースなどを作ることができます。
そのため、「DTMを始めるなら最初から必ず買わなければならない機材」ではありません。
一方で、鍵盤を押しながら音を探したり、思いついたメロディをその場で入力したりしたい場合は、MIDIキーボードがあると作業しやすくなります。
| 使い方 | 必要性の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| マウス中心で打ち込む | なくても始められる | ピアノロールへ直接入力できる |
| メロディを弾きながら探す | あると便利 | 鍵盤を押しながら音を確認できる |
| コードを試しながら作る | あると便利 | 複数の音を同時に試しやすい |
| ピアノ演奏を録音したい | 必要性が高い | 両手で演奏しながらMIDI入力しやすい |
DTMに必要な機材全体を知りたい方へ
パソコン・DAW・ヘッドホン・オーディオインターフェースなど、最初に必要なものは、DTM初心者に必要なものは?最初にそろえる機材と買いすぎない考え方でまとめています。
MIDIキーボードがあると便利な人
MIDIキーボードは、特に次のような使い方をしたい人と相性がよい機材です。
メロディを弾きながら考えたい人
頭の中にあるメロディをマウスだけで入力する場合、音を置いて再生し、違えば修正するという作業が必要です。
MIDIキーボードがあれば、鍵盤を押しながら音を探せます。
ピアノが上手に弾けなくても、一音ずつ確認しながらフレーズを考える使い方ができます。
コードを実際に鳴らして確認したい人
複数の鍵盤を同時に押せるため、コードの響きを確認しながら曲を作りたい人にも向いています。
音楽理論をすべて覚えていなくても、「この組み合わせは好き」「少し明るくしたい」と耳で確かめながら作業できます。
打ち込み作業をスムーズにしたい人
鍵盤だけでなく、パッドやノブ、フェーダーなどが付いているMIDIコントローラーもあります。
ドラムをパッドで入力したり、ソフト音源のパラメーターをノブで調整したりできるモデルなら、マウス操作を減らせることがあります。
演奏したニュアンスを残したい人
ベロシティ対応の鍵盤なら、鍵盤を押す強さをMIDI情報として入力できます。
すべて同じ強さでマウス入力するより、演奏した強弱を残しやすいのがメリットです。
MIDIキーボードがなくても困りにくい人
反対に、次のような人は最初から無理に購入しなくてもよいでしょう。
マウス入力が中心の人
ピアノロールへ一音ずつ入力する方法が苦にならないなら、MIDIキーボードがなくても曲は作れます。
まずDAWの操作を覚えてから、「鍵盤があったほうが楽そう」と感じた時点で追加しても遅くありません。
机のスペースが少ない人
MIDIキーボードは鍵盤数が増えるほど横幅も大きくなります。
パソコンやオーディオインターフェースだけで机がいっぱいの場合、大きな鍵盤を置くことで作業しにくくなることもあります。
設置場所を確保できないなら、まずはMIDIキーボードなしで始める方法もあります。
まだDTMを続けるか分からない人
DTMを始めたばかりの段階では、必要だと思った機材をすべて買う必要はありません。
まずパソコンとDAWなど、最低限の環境で曲作りを試し、不便を感じたものから追加すると買いすぎを防ぎやすくなります。
「持っている人が多い=必須」ではない
DTMの機材は、作り方によって必要性が変わります。使う目的が思い浮かばない段階なら、先に曲作りを始めてから必要性を判断しても大丈夫です。
25鍵・37鍵・49鍵・61鍵・88鍵の違い
MIDIキーボード選びで特に迷いやすいのが鍵盤数です。
数字が大きいほど演奏できる音域は広がりますが、本体も大きくなるため、設置スペースとのバランスが重要です。
| 鍵盤数 | 向いている使い方 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 25鍵 | 簡単なメロディ入力・音色確認 | コンパクトで置きやすい | 両手演奏には狭く感じやすい |
| 37鍵 | メロディ・簡単なコード入力 | 省スペースと音域のバランスを取りやすい | 製品の選択肢は鍵盤数によって差がある |
| 49鍵 | 打ち込み・コード・両手での簡単な演奏 | 演奏性と設置性のバランスを取りやすい | 25鍵より広い机が必要 |
| 61鍵 | 両手演奏・広い音域でのコード入力 | オクターブ切り替えを減らしやすい | 設置スペースを取りやすい |
| 88鍵 | ピアノ演奏を重視した制作 | ピアノに近い広い音域で演奏できる | 本体が大きく、専用スペースが必要になりやすい |
※同じ鍵盤数でも、ミニ鍵盤・フルサイズ鍵盤、本体サイズ、搭載機能は製品によって異なります。

DTM初心者がMIDIキーボードを選ぶ6つのポイント
1.何に使いたいかを最初に決める
最初に考えたいのは、MIDIキーボードを使って何をしたいかです。
- メロディを一音ずつ入力したい
- コードを鳴らしながら曲を作りたい
- 両手で演奏したい
- ドラムをパッドで入力したい
- DAWの操作も本体から行いたい
目的が決まれば、必要な鍵盤数や機能を絞りやすくなります。
2.机に置けるサイズを測る
鍵盤数だけを見て購入すると、「思ったより大きくて机に置けない」ということがあります。
パソコン、マウス、オーディオインターフェースなどを置いた状態で、横幅と奥行きを測っておきましょう。
収納して使う場合は、使わないときにどこへ置くかまで考えておくと安心です。
3.ミニ鍵盤かフルサイズ鍵盤か確認する
コンパクトモデルには、一般的なピアノ鍵盤より小さいミニ鍵盤を採用した製品があります。
省スペースを優先するなら便利ですが、普段ピアノやキーボードを弾く人はフルサイズのほうが違和感を抑えやすい場合があります。
鍵盤数だけでなく、一つ一つの鍵盤の大きさも確認しましょう。
4.パッドやノブが必要か考える
MIDIキーボードには、鍵盤だけのシンプルなモデルと、パッド・ノブ・フェーダーなどを搭載したモデルがあります。
ドラム入力やソフト音源の操作も本体から行いたいなら、コントロール部分が多いモデルが便利です。
一方で、すべてマウスで操作するなら、鍵盤中心のシンプルなモデルでも十分です。
5.パソコンとの接続方法を確認する
USBで接続するモデルが一般的ですが、端子の種類や付属ケーブルは製品によって異なります。
使用しているパソコンのUSB端子と合わない場合は、変換アダプターや別のケーブルが必要になることもあります。
購入前にメーカーの対応OSや接続方法も確認しておきましょう。
6.付属ソフトだけを理由に決めない
MIDIキーボードには、DAWやソフト音源などが付属する製品もあります。
これからDTMを始める人には便利ですが、すでに同じようなソフトを持っている場合もあります。
付属ソフトだけで決めず、鍵盤数、サイズ、操作性など本体の使い方を優先して選びましょう。
初心者が選びやすいMIDIキーボードの候補
ここからは、鍵盤数の違いをイメージしやすいように、タイプの異なる3モデルを例として紹介します。
「このモデルなら全員に合う」という意味ではなく、自分に必要な鍵盤数や機能を考えるための比較例として見てください。
コンパクト重視ならArturia MiniLab 3
Arturia MiniLab 3は、25鍵のスリム鍵盤を採用したコンパクトなMIDIコントローラーです。
鍵盤のほかにパッド、ノブ、フェーダーなどの操作部分があり、USB-Cでパソコンへ接続できます。
机のスペースをできるだけ使いたくない人や、メロディ・コード・ドラム入力などを一台で試したい人が候補にしやすいタイプです。
こんな人に向いている
- できるだけコンパクトなモデルがよい
- 簡単なメロディ入力が中心
- パッドやノブも使ってみたい
- 机のスペースが限られている
演奏と操作性のバランスを取りたいならArturia KeyLab Essential 49 mk3
Arturia KeyLab Essential 49 mk3は、49鍵を搭載したMIDIキーボード・コントローラーです。
25鍵より広い音域を使えるため、片手でのメロディ入力だけでなく、コード入力や簡単な両手演奏にも使いやすいサイズです。
鍵盤に加えてパッドやノブ、フェーダーなども備えているため、鍵盤演奏だけでなくDAWやソフト音源の操作もまとめて行いたい人が候補にしやすいモデルです。
こんな人に向いている
- 25鍵では少し狭く感じそう
- メロディとコードの両方を入力したい
- 簡単な両手演奏もしたい
- パッドやノブ、フェーダーも活用したい
広い鍵盤で弾きたいならM-Audio Keystation 61 MK3
M-Audio Keystation 61 MK3は、61鍵のフルサイズ・ベロシティ対応セミウェイテッド鍵盤を搭載したUSB-MIDIコントローラーです。
49鍵よりも広い音域を使えるため、両手でコードやメロディを演奏したい人や、オクターブ切り替えを減らしたい人が候補にできます。
その分、本体の横幅は大きくなるため、購入前に設置スペースを確認しておきましょう。
こんな人に向いている
- 両手で演奏することが多い
- 広い音域を使いたい
- フルサイズ鍵盤を使いたい
- 61鍵を置けるスペースがある
価格だけで決めない
MIDIキーボードは価格だけでなく、鍵盤数・鍵盤サイズ・本体寸法・パッドやノブの有無・接続方法などを比較して選びましょう。販売価格や付属品はショップや時期によって変わるため、購入時に商品ページを確認してください。
オーディオインターフェースも一緒に必要?
MIDIキーボードを使うためだけなら、オーディオインターフェースが必須とは限りません。
USB接続のMIDIキーボードなら、パソコンへ直接つないでDAWへMIDI情報を送れるモデルがあります。
一方で、歌やギターを録音したい、マイクを使いたい、スタジオ用ヘッドホンやモニタースピーカーを接続したい場合は、オーディオインターフェースを使うメリットが大きくなります。
オーディオインターフェースの必要性はこちら
録音する人・打ち込み中心の人で必要性は変わります。詳しくは、オーディオインターフェースは必要?DTM初心者が買う前に知っておきたいことで解説しています。
MIDIキーボードを買う前のチェックリスト
購入前に、次の項目を確認しておきましょう。
- 本当にMIDIキーボードを使いたい作業があるか
- 25鍵・37鍵・49鍵・61鍵・88鍵のどれが合うか
- 机に置ける横幅・奥行きか
- ミニ鍵盤かフルサイズ鍵盤か
- パッド・ノブ・フェーダーが必要か
- パソコンとの接続方法は合っているか
- 使用するOSやDAWへ対応しているか
- 付属ソフトに必要なものがあるか
特にサイズは、商品画像だけでは実際の大きさをイメージしにくい部分です。
購入前にメーカーが公開している本体寸法を確認し、机の上でメジャーを使って置ける範囲を確認しておくと失敗を減らせます。
MIDIキーボードを接続したのに音が出ないときは?
MIDIキーボードを購入してパソコンへ接続しても、鍵盤を押しただけでは音が出ない場合があります。
MIDIキーボードは、鍵盤を押した情報をDAWへ送るためのコントローラーとして使われるものが多く、DAW側のMIDI入力やソフト音源の設定も必要です。
「接続したのに鳴らない」という場合は、機材の故障と決めつける前に設定を確認しましょう。
MIDIキーボードを押しても鳴らない場合
パソコン・DAW・オーディオインターフェース・MIDI設定を順番に確認する方法は、DTMで音が出ないときはどうする?初心者向けの原因と確認方法で解説しています。
MIDIキーボードに関するよくある質問
ピアノが弾けなくてもMIDIキーボードは必要?
ピアノが弾けなくても使えます。
一曲を通して演奏する必要はなく、音を一つずつ探したり、簡単なコードを確認したりするだけでも便利です。
ただし、マウス入力だけで困っていないなら、無理に購入する必要はありません。
初心者は25鍵と49鍵のどちらがいい?
省スペースを重視し、簡単なメロディ入力が中心なら25鍵が候補になります。
コード入力や両手での簡単な演奏もしたいなら、49鍵のほうが余裕があります。
どちらが初心者向けかではなく、「どこまで演奏したいか」と「置ける広さ」で決めるのがおすすめです。
61鍵を買えば後悔しにくい?
鍵盤数が多ければ必ず使いやすいわけではありません。
61鍵は広い音域を使いやすい一方、本体も大きくなります。
机の上でマウス操作やパソコン作業がしにくくなるなら、49鍵や25鍵のほうが使いやすいこともあります。
88鍵はDTM初心者には大きすぎる?
ピアノ演奏を重視する人なら88鍵も選択肢です。
ただし、打ち込み中心で簡単なメロディやコード入力に使うだけなら、88鍵の広さを使い切らない場合があります。
本体サイズや設置場所も含めて判断しましょう。
MIDIキーボードだけで音は鳴る?
一般的なMIDIキーボード・コントローラーは、それ自体に音源を持たないものがあります。
パソコンへ接続し、DAWやソフト音源を使って音を鳴らす仕組みを理解しておきましょう。
まとめ:MIDIキーボードは必要になってから選んでも遅くない
MIDIキーボードは、DTMを始めるために必ず必要な機材ではありません。
マウス入力だけでも曲は作れますが、メロディやコードを弾きながら考えたい人、演奏したニュアンスを入力したい人には便利です。
選ぶときは、鍵盤数だけで決めず、使い方と設置スペースを一緒に考えましょう。
- 省スペースを優先するなら25鍵前後
- コンパクトさと音域のバランスなら37鍵
- 演奏と打ち込みを両立したいなら49鍵
- 両手で広く演奏したいなら61鍵
- ピアノ演奏を重視するなら88鍵
初心者だから高機能なモデルを選ぶ必要も、大きな鍵盤を買う必要もありません。
まずは「何に使うのか」を決め、机に無理なく置けるサイズから候補を絞ると選びやすくなります。
MIDIキーボード選びの基本
- DTMに必須ではない
- 使いたい目的から必要性を判断する
- 鍵盤数と設置スペースをセットで考える
- ミニ鍵盤・フルサイズ鍵盤も確認する
- パッドやノブは必要な人だけ重視する
- 購入前に対応OS・接続方法・本体寸法を確認する
※製品の仕様、付属ソフト、対応OSなどは変更される場合があります。購入前にメーカー公式情報と販売ページで最新の内容を確認してください。




